2006年11月

2006年11月30日

労災訴訟、自殺とストレスの因果関係認める、さいたま地裁

製薬会社に勤務していた夫の自殺を労災認定しなかったことを不服として、さいたま市に住む妻がさいたま労働基準監督署に遺族補償金などの不支給処分の取り消しを求めた訴訟の判決が29日、さいたま地裁であった。地裁は自殺と職場でのストレスとの因果関係を認め同労基署に不支給処分の取り消しを命じた。
(毎日新聞) 11月29日

security_taisaku at 06:44|この記事のURL労働災害 | 労働環境

2006年11月28日

大学前納金訴訟、10校に授業料の返還命令、最高裁

私立大に合格後、入学辞退した元受験生34人が、20校に入学金や授業料など前納金の返還を求めた16件の訴訟で、最高裁第2小法廷は27日、このうち19人に授業料を返還するよう10大学に命じた。各地で約150校以上が提訴された一連の訴訟で初の最高裁判決。第2小法廷は、消費者保護を図った消費者契約法施行(01年4月)以降の入試で3月末までに入学を辞退した場合、大学側は原則として授業料の返還義務を負うとの基準を示した。

被告の日本大、同志社女子大などは、入試要項の「前納金はいかなる理由があっても返還しない」などの条項(不返還特約)を理由に返還を拒否し、元受験生らが約70万〜930万円の返還を求めた。

第2小法廷は、授業料の不返還特約を「契約解除に伴う違約金を定めた条項」と位置づけ、消費者契約法で「通常予想される損害を超える部分の違約金徴収は無効」とした規定に基づき、有効性を検討。「大学側は3月末までの入学辞退は織り込み済みだが、4月1日以降の辞退は想定しておらず、補欠合格などで補充することも困難」と指摘し、4月1日以降は大学に授業料などに相当分の損害が生じると判断した。辞退の意思表示は口頭でも有効と認めた。

一方、同法施行以前については授業料の返還を認めず、入学金も「入学できる地位の対価で返還義務はない」と判断した。
(毎日新聞) 11月28日

security_taisaku at 20:00|この記事のURL裁判 

誤登録、延滞で3千人がブラックリストに

全国の信用組合の顧客情報を一括管理している「信用情報サービス(SKC)」が今月、顧客2924人を、延滞、とする誤った信用情報を「全国銀行個人信用情報センター」に送り、問題のある顧客扱いのブラックリストに登録されていたことが分かった。SKC加盟の64信組がデータ修正を誤ったのが原因で、金融庁と地方財務局はSKCと64信組に対し、原因究明と再発防止を指導した。

SKCは、全国132信組の顧客データ約100万件を管理。ローンなどの個人信用情報を金融機関に情報提供する「全国銀行個人信用情報センター」にも情報提供している。
SKCによると今月1日、センターのシステム変更に伴う作業の際に64信組が必要な変更をせず、誤った情報をSKCに登録し、そのまま情報センターに送信されていた。8日に、身に覚えのない延滞があると通知された顧客の問い合わせで発覚した。
(毎日新聞) 11月28日

security_taisaku at 19:58|この記事のURL個人情報 

アスベスト、下請け労働者5遺族に社員並み補償

アスベストを扱う作業に携わり石綿関連病で死亡した下請け労働者5人の遺族に対し、大手機械メーカー、クボタは27日、請負会社2社と連帯して社員並みの2500万〜3000万円を補償することを決めた。うち1人は約20年前に死亡しており、労災の民事での賠償請求権時効(通常死後10年)を超えた支給になる。
支援団体は「画期的な対応だ」と評価しており、他企業にも影響を与えそうだ。

クボタなどによると、補償を受けるのは、同社旧神崎工場で、石綿水道管の製造や運搬を請け負い、石綿がんの中皮腫や肺がんで死亡したことが判明した男性5人。このうち1人は、下請け業者が長期にわたり日雇いの形態で雇った労働者だった。
今回の決定に当たり、クボタは日雇い労働者でも、在籍が証明されたうえ、労災認定か石綿健康被害救済法の認定を受けていれば、差別なく社員に準じた補償をすることにしたという。
(毎日新聞) 11月28日

security_taisaku at 19:54|この記事のURLアスベスト 

自殺労災認定、両親側が勝訴 東京地裁「心理的負荷」指摘

栃木県の食品卸会社に入社して8カ月後に自殺した男性の両親が、月100時間を超す残業が原因として国に労災認定を求めた訴訟で、東京地裁は27日、両親側勝訴の判決を言い渡した。裁判長は「平均的な新入社員を基準にすると、男性には相当強度の業務上の心理的負荷がかかっており、うつ病や自殺につながった」と指摘した。

判決によると、男性は入社半年後の2002年から取引先2社を1人で担当。最高月150時間残業し、発注ミスや物損交通事故などが続き、12月にうつ病にかかり自宅で自殺した。国側は「上司らが対処しており、個々のミスに大きな心理的負荷はない」と主張したが、判決は「独り立ち直後の新入社員には負荷だった。短期間の複数のミスを総合評価すべきだ」と退けた。
(毎日新聞) 11月27日

security_taisaku at 06:04|この記事のURL労働災害 

2006年11月25日

アスベスト、大阪で青石綿使用 厚労省検証と食い違い

89年度に行った石綿製品製造事業所の調査的監督結果をまとめた資料で「使用量0トン」とされていた青石綿を、大阪府内で当時122トン使っていたとする文書が見つかった。厚生労働省が24日発表した。
当時の使用が確認されれば、検証の書き換えも迫られることになり、同省は真偽の調査を行う。
(毎日新聞) 11月24日

security_taisaku at 07:46|この記事のURLアスベスト 

年金記録ミス、昨年度だけで3万件、さらに増加?社保庁

年金への加入記録のミスによる訂正が2005年度で3万3925件に達し、今後、爆発的に増加する可能性が強まってきた。58歳以上の人に記録を通知し、誤りの有無を答えてもらう制度を始めたことに伴うものだが、2008年4月から年金加入者全員に記録を通知する新制度をスタートするため、大量増加は不可避な情勢。最大級の不祥事になりかねないと、事態を深刻視している。

社会保険庁によると、職歴などを記した年金加入記録の訂正請求が増え始めたのは、同庁が58歳以上の人に通知する制度を始めた04年3月以降。今年9月までの2年半で約416万人に送ったところ、9%弱に当たる36万6544人が訂正を要求した。本人の勘違いも多かったが結局、05年度に3万3925件を実際に訂正した。保険料を払っていても記録上未納であれば年金は支給されないため、訂正に伴い年金の給付額も変化するケースが多い。

こうした事態が起きたのは、社保庁が1人に1番号を割り振る基礎年金番号を導入(97年1月)した際の、記録統合作業のずさんさによるとみられる。導入前の記録は加入制度ごとに違う年金番号で管理。96年12月までに転職や脱サラで厚生、国民、共済年金の間で制度を移った人は複数の番号と記録を持っており、同庁は順次、番号の一本化、記録統合を進めている。ところが、かつての加入記録は紙に手書きされていたため、職員が旧式の記録をコンピューターに移し変える際、誤入力したケースが相次いでいる。
(毎日新聞) 11月24日23時43

security_taisaku at 07:44|この記事のURL個人情報 

全日空、未払い残業代6億8000万円

全日本空輸(ANA)は24日、労働実態調査の結果を発表した。結果によると、04年6月〜今年6月に全社の約1300人が時間外労働をしていたことが判明、残業代が未払いだった。このため同社は同日、総額6億8000万円の未払い分を精算した。
同社では5月、大阪支店への基準監督署の立ち入り検査で社員3人分の時間外労働が判明。同基準監督署から全国41事業所での実態調査をするよう是正勧告を受けた。これを受けて、操縦士や客室乗務員らを除く事務系社員約1800人について過去2年間の労働実態調査を実施した。
この結果、1300人について合計約21万3000時間のサービス残業が判明。未払い額は0〜50万円が約840人
51万〜100万円が約230人
100万円を超える額が約230人だった。
(毎日新聞) 11月24日

security_taisaku at 00:32|この記事のURL労働環境 

2006年11月24日

受刑者情報をブログ書き込み、看守部長を停職

東京都府中市の府中刑務所は24日、看守部長がインターネットのブログに受刑者の名前や生活状況などを書き込んでいたと発表した。同日付で停職6カ月の懲戒処分とし、国家公務員法違反(守秘義務違反)容疑で東京地検に告発した。同部長は辞職願を提出、受理された。
看守部長は自宅のパソコンを使い、自らのブログに受刑者4人の情報を書き込んでいた。 
(時事通信) 11月24日

security_taisaku at 19:36|この記事のURL個人情報 

2006年11月22日

比国で犬にかまれた男性が狂犬病発症、国内2例目

厚生労働省は、フィリピンで犬にかまれた男性が、狂犬病を発症したと発表した。男性は重体。今月17日には、やはりフィリピンで犬にかまれた男性が、国内では36年ぶりに狂犬病で死亡しており、同省は「海外で犬などにかまれたら、速やかにワクチン接種をしてほしい」と呼びかけている。通常は人から人への感染はなく、感染拡大の恐れはないという。
(読売新聞) 11月22日

security_taisaku at 19:51|この記事のURL家庭内事故 
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