2010年12月

2010年12月23日

当直中の事件、10件超なら強制残業、神奈川県警厚木署

神奈川県警厚木署が夜間の当直中、事件の認知件数の目標を10件以内と決め、超えた場合は、約50人の当直者全員に巡回などの「残業」を課していたことが分かった。

署員の間からは「残業を嫌がり、被害を受理しづらくなる」との不満の声も上がっている。

同署幹部によると、残業は清水岩雄署長ら署幹部が話し合い、4月から始めた。窃盗やひったくりなど、事件の受理が、午後5時15分~翌日午前8時半の当直中に10件を超えると、新たな発生を抑制するため、当直勤務終了後の署員が、街頭に出て、ビラ配りや交通取り締まりなどを行う。これまでに残業は計15回あった。

同署は厚木市、愛川町、清川村の3自治体を管轄する県内有数の大規模署。今年の刑法犯の認知件数は、1~4月は月300件台で推移していたが、5月以降は200件台に。1~11月の総数は3211件で、昨年同期より767件と大幅な減少になっている。

しかし、署員の中には「認知件数が減っているのは残業を嫌って被害を正式に受理していないだけ。残業をしても時間外勤務手当も請求できない」との声もある。


読売新聞 12月22日

security_taisaku at 18:41|この記事のURL警察 

2010年12月01日

全盲女性の転落死で業者3人書類送検へ 警視庁

東京都江戸川区のマンションで平成20年6月、全盲の女性が清掃作業中の地下貯水槽にマンホールから転落して死亡する事故があり、警視庁捜査1課は30日、業務上過失致死容疑で、世田谷区内の清掃業者の責任者ら3人を近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者が明らかにした。

通路上にあった貯水槽のマンホール周辺には落下防止用の柵があったが、捜査1課はマンホールから離れた場所に柵を設置したり、警備員を配置するなどの措置を講じていれば事故は防げたと判断した。


捜査関係者によると、事故は20年6月4日午後1時55分ごろ、江戸川区西小岩のマンション1階通路で発生。4階に住む視覚障害者の女性がごみを捨てようと歩いていたところ、貯水槽のマンホールから約3メートル下のコンクリート製底に転落した。
貯水槽は清掃中で水は入っていなかった。女性は貯水槽のマンホールの周囲に設置された落下防止用の柵につまずいたとみられ、頭を強く打って死亡。清掃を担当した業者は、マンションの管理組合から委託を受けた業者の下請けで、2人で作業していた。

産経新聞 12月1日

security_taisaku at 22:49|この記事のURL事故 | 労働災害
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