2012年02月
2012年02月11日
三菱自元部長らの有罪確定へ=タイヤ脱落で母子死傷―最高裁
横浜市で2002年、母子3人が死傷した三菱自動車製トレーラーのタイヤ脱落事故で、業務上過失致死傷罪に問われた元同社部長(65)、元同社グループ長(63)両被告の上告審で、最高裁第3小法廷は8日付で、被告側上告を棄却する決定をした。2人をいずれも禁錮1年6月、執行猶予3年とした一、二審判決が確定する。
被告側は、事故原因とされた車軸部品のハブの欠陥はなく、あったとしても事故の予測や回避はできなかったとして無罪を主張していた。決定で同小法廷は、ハブの欠陥を認めた上で、過去にも多数のハブ破損事故が起きており、同様の事故は予測できたと指摘。「2人にはリコールなどの改善措置を取り、事故の発生を防止する注意義務があった」と判断した。
裁判官5人中4人の多数意見。裁判官の1人は「科学技術的な検証が尽くされておらず、審理を一審に差し戻すべきだ」との反対意見を述べた。
時事通信 2月10日
被告側は、事故原因とされた車軸部品のハブの欠陥はなく、あったとしても事故の予測や回避はできなかったとして無罪を主張していた。決定で同小法廷は、ハブの欠陥を認めた上で、過去にも多数のハブ破損事故が起きており、同様の事故は予測できたと指摘。「2人にはリコールなどの改善措置を取り、事故の発生を防止する注意義務があった」と判断した。
裁判官5人中4人の多数意見。裁判官の1人は「科学技術的な検証が尽くされておらず、審理を一審に差し戻すべきだ」との反対意見を述べた。
時事通信 2月10日